私はそのペンダントを見つめながら、かずにぃとのことをふと思い出して硬直してしまう。



藤枝君は、「気に入って貰えて良かった」と優しい瞳で私を見ている。


「うん。ありがとう。すごく気に入った」

藤枝君から貰ったペンダントを両手で大切に包み込む。


花火も中盤にさしかかろうとした頃、藤枝君はケータイで浜にいる友達に電話をして、私が足を挫いたから先に別荘に帰って手当てすることを告げる。