はにかみながら笑う藤枝君の笑顔が眩しくて、彼から目を逸らしてしまう。


「ありがとう。あの……今、着けてもいいかな?」


止め具を外してつけようとしたけど、手が震えてしまってなかなか上手く外せない。


「僕がやったげようか」


藤枝君が止め具を外して、私をまるで抱き締めてくれるような格好で首の後ろに手を回し、私につけようと奮闘してくれる。


彼の息が首に掛かる。


「ちょっと待ってね。もうちょっとでできるから」


話している彼の声がすぐ耳元で聞こえて、ドキドキが止まらなくなってしまう。