藤枝君は屈むと、私の脇に手を通しヒョイと抱き上げる。



え?!うそ!!



「私、重いから下ろして!自分で歩けるよ」

「本当にごめん。ちょっと我慢して」



藤枝君は私の言葉に耳を貸さず、そのまま平気な顔してズンズン歩いていく。