「君の友達、積極的だよね。トオルのやつびびってる」


佐々原君はニヤニヤ笑いながら藤枝君をちらっと見る。


私が振り向いた丁度その時、藤枝君と目が合う。


彼はトモとスズに手を振ると、それでもしがみ付こうとする二人にやんわりと断りを入れて、こちらの方に逃げて来る。


「参った。ハルナちゃんの友達は凄いね」


藤枝君が苦笑して頭を掻く。