「ハールナちゃん。どうしたの?」


藤枝君の友達の一人が話し掛けて来る。


さっき、「あ。ども」とか言って挨拶してきた人だ。


ええっとぉ、確か……佐々原ナントカ君とか自己紹介してたっけ?


人の名前とか顔とかを覚えるのが苦手な私は少しだけ焦りながら、隣に座ろうとする彼のために場所を空ける。