砂浜は海風のお陰もあってか思ったより涼しくて快適だった。


トモとスズは藤枝君狙いだったので、シートの向こう側で彼にまとわりついてこっちの方には来ない。



藤枝君、すごい困ってる。



ちょっぴりシャイな彼に同情しつつ、私は一人、シートに腰を下ろし、潮風を心地良く感じながら海を眺めていた。