つらくて手を伸ばした時、カズトの両手がしっかりと私の手を握り締める。

「おばさん達は、今、飛行機に乗ってこっちに向かってる。

他に何かして欲しい事、あるか?」

カズトの優しい言葉に首を振る。

「アリガト……ダイジョブ。……あ、っつ~~」

また来た波に、ラマーズ法を試してみたけど、あまりの痛みに声が震え、教わった通りになんて出来ない。