程なくして、人の流れに逆らって藤枝君がやって来る。


頭一個分、他の人達よりも背が高くて、髪が金色だからすぐに彼だと分かる。



まぶしい……


彼の持つオーラが人目を引きつけて放さない。

彼の周りだけが、光り輝いているように見える。

道行く人たちが男女問わず彼を振り返っては見とれている。


私が手を振ろうと手を挙げたら気が付いたらしく、真っ直ぐにこちらに向かって歩いて来る。