「……君は、あの少年……トオル君の方を愛しているんだね?」

「パパ………」

「ハルナ、良く聞きなさい。

そして、良く考えるんだ。

僕は人生の先輩として君にアドバイスする。

『世間体』がどうとか、『こうしなくちゃならない』とかに捕らわれないで、きちんと自分の心を見つめるんだ。

人生は長い。

しかも、君の人生はまだ始まったばかりなんだ。

……結婚を侮っちゃいけないよ、いいね?」