「私……、私、トオル君から、電話を貰ってたの……。

『片岡と話がしたいから住所を教えてくれ』って相談されてて……。

でも、私、『もう遅いよ。諦めた方がいいよ』って教えなかったんだよ。

そしたら、トオル君、『じゃ、仕方ないね』って笑って、『本意じゃないけど、結婚式場まで略奪に行くしかないか……』って言ってて……。

でも、まさか本当になるとは思ってなくて……」