週末の日曜日。
かずにぃとのことで暗く沈む私だったけど、藤枝君と約束した花火大会には出掛けなきゃいけなくて重い腰を上げる。
「ハルナ!こっち!こっち~!!」
トモが人垣の向こうから手を振っている。
「遅れちゃってごめんね。浴衣着るのって結構難しくって」
私は額の汗をハンカチで拭い、トモに謝りながら江ノ島駅の電車から降りてくる人の波に流されないように草履の鼻緒を足の指で挟みながら力を込めて歩く。
かずにぃとのことで暗く沈む私だったけど、藤枝君と約束した花火大会には出掛けなきゃいけなくて重い腰を上げる。
「ハルナ!こっち!こっち~!!」
トモが人垣の向こうから手を振っている。
「遅れちゃってごめんね。浴衣着るのって結構難しくって」
私は額の汗をハンカチで拭い、トモに謝りながら江ノ島駅の電車から降りてくる人の波に流されないように草履の鼻緒を足の指で挟みながら力を込めて歩く。