「2年前?オレの誕生日?」


かずにぃは、眉根を寄せると、暫く考え込む。

それから、突然弾かれたように顔を上げる。


「まさか……ハルナ……あの時、お前……」


私は無言で、触れようとするかずにぃの手を払いのける。


「待てよ、ハルナ!おい!待てって!」


かずにぃの言葉を振り切り車のドアを開けると、暗く広がる夜の闇の中へと飛び出していった。