「ご夫婦で……」

「ご新婦様には……」

「お若い二人が……」

「夫として、妻として……」

祝福のスピーチを聞く度に、私はカズトの妻になるのだと言う責任の重さを強く意識し始めていた。

次第に冷たい汗が体を伝い、全ての音と言う音が遠のいて行く……。