履き慣れない真っ白なローヒールの靴で、ドレスの裾を踏まないように気を付けて歩く。

ホテルの中を移動しながら、恥かしくて心なしか俯き加減になってしまう。

「まぁ~、綺麗ね~!」

「お人形さんみたい!」

「若い頃の私みたいだわ~」

あちこちから賛辞を受け、緊張しながら何とかホテル内にある教会の入り口に辿り付くと、パパが目を潤ませて立っていた。