私は「ごめん」と電話をしながらカズトに手を合わせ、ママと話を続ける。

「分かった。じゃ、明日、挙式の前にパパのサインを貰う時に一緒に書くから教えてね」

電話を切ろうとしたその時だった。

「あ!ハルナ、そう言えば、『フジエダトオル』君って言う男の子から、電話を貰ったわよ」