何とか『妻になる人』の欄に自分の名前を書き終え、私が「ほぉ~」とおでこの汗を拭っていた時、カズトが「あ゛ーーーー!!!」と叫び、私のおでこをペンッ!と叩く。

「ここは『片岡』じゃなくて、今の名前の『園田』だろ!」

「あ、そ……っなの?」

「『あ、そ……っなの?』じゃないだろ!

お前、全っ然、説明聞いてなかったな!?」