私達は婚姻届を挙式したその足で提出しようと決めた。

カズトは区役所で手に入れた婚姻届を、家に帰るなり早速、書き始めていた。

そして、『夫の職業』の欄で手を止める。

「オレ、もしかして『無職』?

うわぁ……カッコ悪。

学生じゃダメなのかよ。あ、『その他』でいいのか?

アルバイトとかしてるし……」

紙に向かって1人突っ込みを入れては、私を笑わせる。