トモを責めるつもりなんてない。

私は、あの京都で本当に幸せだったから……

トオル君とほんの一瞬でも心を通わせる事が出来て、一緒に過ごせて幸せだったから……。

そう思いながらも動揺し、タオルを絞る手が震える。

カズトはじっと私を見つめたまま、私の側に歩み寄ると私の顎を持ち上げキスを落とす。