「こ……こは?」

「病院」

「私、気持ち悪くなって……」

「病院の裏庭で倒れてたって看護師さん達が……」

カズトは私の手を握ると「ばっかやろぉ」と唇を噛む。

「誰かが助けてくれなかったら、取り返しのつかないことになってたかもしれないんだぞ!」

『誰か』と言う言葉にぎくっとなる。



まさか……トオル君?