舞う雪を見上げながら手を差し出し、私はいつの間にか、あの日トオル君に教わったワルツのステップをゆっくりと踏みながら歩いていた。

「ここは……」

気付くとトオル君と初めて出会ったフラワーガーデンに足を踏み入れていた。