きつく目を瞑ると首を横に振る。


「もう少しだったよな、さっき……。お前も、そのつもりだっただろ?」

「違う!」

「違わないよ。最後の方じゃ、俺に体を預けてただろ?

……今度こそ、本当にお前を抱くから」

「……あれは……!」


かずにぃの唇が、私の抵抗を拒むかのように荒々しく私の唇を塞ぐ。


唇を動かしながら、激しく全ての言葉を奪っていく……。


そして、ハンドルに置かれた手が再び私の左の胸まで伸び、強い力で鷲掴みにする。