家まで後100m位のところで急にかずにぃは車を止める。


「ハルナ、今度、旅行に行こう」


かずにぃの言葉に現実に引き戻される。


「二人だけで」


私はマンションでのかずにぃを思い出して、身体が強張るのを感じる。



そして、またさっきの……あの続きをするつもりなの?



怖々顔を上げた私の目をかずにぃが見つめ返す。