その瞬間、必死に隠し通してきたのに……

私の瞳から真実の想いが零れ落ちてしまう……。


愛してる。

トオル君……だけを……。


トオル君は、驚いたように目を見開き、動き始めた新幹線を追って駆け出した。


お願い。

出ないで……涙……。

トオル君が…

トオル君が……見えなくなる……。