その日の夜は、なかなか寝付けなかった。

トオル君が隣りの部屋で眠っていると思うだけで、胸が締め付けられて眠れない……。

明け方近くにようやくうとうとし始めた私が朝起きると、隣の部屋にトオル君の姿はなかった。