カズトに体を預けて……強く目を瞑った。

でも、まぶたの裏に浮かぶのはトオル君の顔だった。

トオル君の胸。

トオル君の吐息。

トオル君の髪。

私はカズトを抱き締め、その腕に抱かれながら……

トオル君に抱かれてた。