そんなに早く歩かないで。

ちょっと……お腹の下辺りが痛い。

かずにぃが無表情で私の方を振り向いた時、私はお腹を押さえて少し前屈みになっていた。

かずにぃがぎょっとした顔で走り寄る。


「どうした?ハルナ」

「ちょっと、お腹の下が痛い……」

「え?嘘だろ?!だって、ちょっと指を挿……」


絶句した後、かずにぃは、「優しくできなかった。ごめんな」と呟く。