トオル君は両手を目の前で組み、真っ直ぐに私を見る。


「今だって……僕は君を抱きたいと思ってる……」


鼓動が速くなり、息が乱れる。


トオル君のそらすことが出来ない眼差しに、体の芯が熱くなる。