トオル君は箸に手をつけず、そのまま、真っ直ぐな目で私を見つめる。

「それで、さっきの続き……。お風呂から帰ってから君の様子がおかしんだけど……。どうした?」

私は、何も言えなくてうつむく。

「僕達はずっと離れていた。

だから、それをこれから話し合って埋めていきたいんだ。

君の心にもっと触れたいと思ってる。話してくれないかな?」

トオル君の真剣な瞳に、心が震える。