夕闇迫る頃、私達は2人で浴衣に着替えて、石畳の上を下駄の音を響かせながら歩いた。

離れにあると言うお風呂場まで、笹の葉がさわさわと風に靡く音を聞きながら手を繋いで歩く。

まるで夢を見ているような幸せな時間が流れていく……。

トオル君は背がとても高いから、浴衣から長い足が出てしまって、ついおかしくて笑ってしまう。