でも、寝てしまったらトオル君がいなくなってしまうようで、このことが実は夢で全てが消えてしまうんじゃないかって怖くて眠れない。

トオル君の服の袖をギュッと掴む。

「大丈夫。ずっといるよ。ハルナのことずっと見てるから」

それはそれで、恥ずかしいよ……。

でも、不思議。

心が安らぐ……。

トオル君の撫でてくれる手にホッとして、私はいつの間にか眠ってしまっていた。