その言葉に私ははっとする。

「じゃぁ、あのバッグは……」

「そう、君の荷物が一式入っている」

私は、慌ててバッグを降ろし、ジッパーを開ける。

「宿は、皆川さんが2泊3日で既に予約済みだ」

2泊3日の言葉に私は動揺しながら、トオル君の顔を見る。