そんな私の考えを、トオル君は全て見透かすかのように言う。

「僕は向き合って話し合おうと言ったはずだ。

……君は、別れることしか考えていないの?」

「だって、カズトの赤ちゃんがここにいるんだよ!

それ以外に選択肢なんてありえないでしょ?!」

トオル君は、悲しそうな顔をするとまた黙って外を見つめた。