「オレ、先に出るから」


かずにぃは素早くベッド脇に散乱していた自分の服を手繰り寄せて着る。


「お前も服着たら出て来いよ」


かずにぃは私の服をベッドの上に放ると、部屋から出て行く。


しばらくするとリビングの方からリョーコさんとかずにぃの軽やかな話し声が聞こえて来て、心から安堵する。