私は、慌ててドアに手をつくとドアを必死に叩く。

「お、降ります!降ろして!!トモ!トモ!!」

泣きながら手を振っているトモの陰がどんどん遠ざかっていく。

「どうして……?」

呆然として、座り込む私の肩を背後にいた人が優しく叩く。