カズトがくれたこの婚約指輪を、私もいつの日か心を痛める事無く、笑って着けられる日が来る……。

そして、いつの日かカズトを心から誰よりも愛せる日が来る……。

そのためにも頑張ろうと、そっと箱を机の隅にしまった。