「服、ごめんな」

カズトの優しい言葉に昨日までの凍り付いた恐怖が溶け始めて、温かい涙になる。

「弁償するから……」

「……100万3,980円です」

「はぃぃぃ?服がそんなにするわけないだろ!」

カズトは笑いながら、私の頭を小突く。