「かっずぼ~ん!たっだいま~!!」



陽気な声と同時に、荷物をドサドサと下ろす音がリビングの方から聞こえる。



「リョーコのヤツ。帰ってきたのか……」



かずにぃが忌々しげにちっと軽く舌打ちすると、私を抱きしめながら上半身を起こし、私をブランケットで包む。