「か……、かずにぃ、誰……か、来たよ」


震える声で、必死にかずにぃに話し掛ける。


それでも、かずにぃの指は執拗なまでに追い求めてくる。


「かずにぃ、出ないと……」


声が涙声に震えるのが自分でも分かる。



お願い、出て。

もう……

もう、やめて……!


心の中で何度も願う。