いつの間に、寝てしまったんだろう。

人の気配に目覚めると、カズトが帰ってきてベッドの横でバッグを下ろしているところだった。

「アカンボに障るから、布団干すなっつったろー」

笑いながらカズトは、ベッドに上がってきて私をまたぐように膝を付く。