でも、数秒後、「充電!充電!」と、叫びながら戻ってくる。

「ケータイの充電器のこと?」

私が、慌てて、カズトの部屋へケータイの充電器を取りに行こうとしたら、カズトは「違うって」と苦笑いながら、私の腕を捕まえると抱きしめてキスをする。


「充電完了!じゃ、行って来る」


カズトは慌しく扉を閉めると、呆気に取られた私を残してドタドタと出掛けて行った。