カズトの笑顔に胸が痛む。

何もやましいことなんか無いんだから、言った方がいいのかもしれない。

「あの……!」

そう言い掛けた時、空っぽのペットボトルを頭にコンコン当てていたカズトが、急に大声を上げる。

「あ!やばっ!!ウーロン茶、飲み干した!ごめん。

今からお前の分、買ってくるよ」

「え!いいよ」

「よくない!すぐ、戻るから」