「そのこと聞こうと思って、昨日、お前ン家に電話したら、誰も出なかったからさ。

やっぱ、心配したよ。食事にでも出掛けてた?」

「……う、うん」

「ったく!いい加減、ケイタイ持てよ。

不便でしょうがない」

私の頭をくしゃくしゃにしながらカズトが笑う。