「おいで」

椅子に座って俯く君に、「こっちに来て、ベッドに横になって」と僕は手招きをする。

「え?!」

驚く君の目の前に、ぬっと聴診器を差し出す。

「赤ちゃんの成長を心配していたみたいだから……診察してあげるよ」