だけど、その時、君は人混みを掻き分け、大粒の涙を流しながら戻って来てくれた。

「……やってる…こと、……ムチャクチャだよ……トオル君……」

でも、お蔭で君は戻って来てくれた。

そして、僕はようやく君の視界に映る事が出来たんだ。

嬉しくて、嬉しくて笑みが零れた。



君の瞳には、今でも愛が溢れていたから……。