ハインツは、暫く眉根を寄せて考え事をしていたが、やがてドンと胸を叩くと、笑って大きく頷く。

「分かりました。日本にお帰り下さい!今すぐ、自家用ジェットをチャーター致しますから。

フライトプランをミセス・マクダウェルも急ぎチェックしてもらえますか?」

「え?ええ!!よございますとも!!」

「それから、トールの権限の委任状をすぐに作って下さい。

権限を分散致しましょう。

臨時会を招集している時間はありませんから、各自メールでサインを頂きましょう」