床に付いていた手に力を入れて、足を踏ん張り立ち上がると、扉へと向かう。



日本へ……。

一刻も早く日本へ行くんだ。



ノックし入室してきたミセス・マクダウェルが驚きの目で僕を見ている。


彼女は僕の袖を掴み、行く手を阻もうとしている。