「へぇ~。この香水いい匂いだな」

「でもちょっと、大人っぽいかな……?」

「いや、そんなことないさ。
ふ~ん……もうそういうのつけるようになったんだ」

「うん!」

「…………」


私ははしゃぎながらかずにぃの前を歩き、ドアノブに手を掛け、戸を開ける。

その手にかずにぃの手が重なる。