「はい。O女学院でございます」

出た!

僕は受話器をしっかり握り締める。

「朝早く、すみません。実は、1年1組の『ソノダハルナ』さんのことで……」

「申し訳ございません。個人的なご質問にはお答えできない事になっておりまして……。

ところで……どちら様でございますか?」