「さぁさぁ、お前達はそろそろ学校に行きなさい」

ご主人に促されて、子供達はしぶしぶ僕の頬に「お兄ちゃんに、祝福を……」とキスをすると玄関に向かう。

それでも何度も振り向く子供たちに、夫人も「ほら、遅刻しますよ」と言って、彼らを見送りに玄関へと向かった。