「それは……」


それは、答えられない。

というか、かずにぃには答えたくない。

髪と一緒に切った想いが、今でも癒えないまま胸を痛くする。


「き、気分転換、かな?」

「ふ~ん……」


かずにぃの手が、私の髪をしばらく弄って遊んでいる。

でも、突然、手を離すと私の頭を軽く叩く。